CRCC - 健全で文化的な著作権
CRCC 0.2 (ドラフト版)
1. CRCCについて
CRCC(ClockRoom Compact Copyright)(以下、本規約)は、著作者、利用者、双方の権利を尊重しつつ著作物を最大限に活かすための、次世代型著作権の提案です。
保護すべきことは保護し、なおかつ、過保護ではない、法律的な著作権にとらわれない、簡素かつ、健全で文化的な著作権を目指します。
2. 基本理念
- 著作権は放棄しません。
- 著作者は著作物、著作者の公知に尽力します。
- 著作者の権利を最小限、主張します。
- 利用者の権利を最大限、尊重します。
2.1. 著作権とは
- 著作権とは著作物の使用料を抜かり無く回収するための権利ではありません。
- 著作権とは著作物の著作者が「著作物の著作者」であることを主張するための権利です。
3. 適用
本規約の適用対象は、主に非営利で創作活動を行なう個人、団体の著作物を想定しておりますが、下記の条件を満たす限り、営利、非営利、著作者の身分、実績等は一切問いません。
後述の「基本規約」の全規約に同意出来る場合に限り、著作物に対して本規約を適用することが出来ます。
ただし、著作者は必要に応じて基本規約を後述の「追加規約」で修正することが出来ます。
全規約に同意出来かねる場合は、同意出来かねる規約を任意の規約内容に修正することで、本規約を選択的に適用することが出来ます。
適用に際して、所定の連絡等は必要ありません。
自由に適用して頂いて構いません。
適用に際して、本規約に準拠する旨、および、本文書のURL(https://crcc.clockroom.net/)を著作物の利用規約に明示してください。
これをもって、本文書の全文を明示したものとして扱います。
- 利用規約の例
- 【利用規約】CRCC(https://crcc.clockroom.net/)に準拠。
4. 基本規約
本規約に準拠する著作物の公開、利用に際して、著作者、利用者ともに、以下の基本規約に同意する必要があります。
ただし、著作者が必要に応じて基本規約を後述の「追加規約」で修正した場合は、この限りではありません。
4.1. 著作物の利用
- 個人の範囲において著作物を自由に利用することが出来ます。
- 著作者は個人の範囲における著作物の自由な利用を阻害してはなりません。
-
利用者は利用者の自己責任において著作物を利用することが出来ます。
著作物が原因で発生した事象について、著作者はその責任を負う必要はありません。
- とはいえ、利用者からの善意の報告を受ければ、著作者は事象の再発防止に努めるべきです。
4.2. 著作物の転載、再配布
-
著作物の著作者、出所、利用規約を明示することで、著作者の許可を得ること無く著作物を転載、再配布することが出来ます。
ただし、非営利の場合に限ります。
また、著作者に不利益があってはなりません。
- 書籍等の営利媒体への著作物の転載について、著作物が営利の大半を占めていない限り、通常は非営利の転載として扱います。
4.3. 著作物の再利用(応用、素材利用)
- 再利用(応用、素材利用)とは、著作物を創作物の一部として利用することを指します。
-
著作物の著作者、出所を明示することで、著作者の許可を得ること無く著作物を再利用することが出来ます。
営利、非営利は問いません。
ただし、著作者に不利益があってはなりません。
- 再利用に際して、適宜、著作物を改変することが出来ます。
- 著作物が創作物の大半を占めるような再利用は出来ません。
4.4. 著作物の改変
-
著作物の著作者、出所を明示することで、著作者の許可を得ること無く改変物を公開することが出来ます。
ただし、非営利の場合に限ります。
また、著作者に不利益があってはなりません。
- 著作物の転載、再配布が禁止されている場合は、改変物を公開することは出来ません。
- 著作物の再利用が禁止されている場合は、改変物を公開することは出来ません。
- 改変物は著作物の利用規約を継承しなければなりません。
4.5. 著作物の二次著作
- 二次著作とは、著作物の摸倣、翻案等を主とする新規の著作を指します。
-
著作物を摸倣(複製ではない)した創作物は、忠実度、精巧度に関係無く二次著作物として扱います。
ただし、文章、表等の摸倣は事実上の複製とみなし、この限りではありません。
-
著作物の著作者、出所を明示することで、著作者の許可を得ること無く二次著作物を公開することが出来ます。
営利、非営利は問いません。
ただし、著作者に不利益があってはなりません。
- 著作者は二次著作を阻害してはなりません。
- 二次著作に際して、著作物の再利用は前述の「著作物の再利用」に準拠します。
- 特に理由が無い限り、二次著作物には本規約を適用しなければなりません。
5. 追加規約
著作者は必要に応じて基本規約の修正、新規規約の追加を行なうことが出来ます。
修正した規約内容、新規規約を追加規約と定義します。
基本規約と追加規約に同様の規約がある場合は追加規約の規約内容を重視(修正)します。
例えば、基本規約で許可している著作物の再利用を、著作者の意向で禁止することが出来ます。
追加規約は、著作物の利用規約に出来るだけ簡素に明示してください。
- 追加規約の例
- 【利用規約】CRCC(https://crcc.clockroom.net/)に準拠。
- 【追加規約】再利用(応用、素材利用)は出来ません。
利用規約の範囲外において著作物を利用するために、利用者は著作者に対して例外の追加規約を要求することが出来ます。
ただし、著作者が要求に応じる義務はありません。
例外の追加規約は、著作者が認めた範囲においてのみ有効です。
6. 補足
- 著作物
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特に断りが無い限り、著作物とは一次著作物(オリジナル)を指します。
その他の著作物については、改変物、二次著作物、創作物と表記、または、文脈に依ります。
- 創作物
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特に断りが無い限り、創作物とは利用者の著作物を指します。
- 個人の範囲
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個人の範囲とは、個人、または、ごく限られた複数人を指します。
特にアクセス制限等が施されていない個人的なウェブサイトは個人の範囲ではありません。
7. シール画像
本規約に準拠する著作物、および、本規約に準拠する著作物を取り扱うウェブサイトにおいて、以下のシール画像を利用することが出来ます。
本規約の公知にご協力ください。
お好みでシール画像を自作、利用することは全く問題ありません。
ご自由にどうぞ。
8. 本文書について
- 本文書の著作者は ClockRoom Compact Copyright Commission です。
- 本文書の利用規約はCRCCに準拠します。
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